謎多き赤毛の「ビジネスマン」、ヴィヴァルディ

ヴィヴァルディ

6月24日(月)のHAPON Morning Lounge、BGMテーマは「謎多き赤毛の『ビジネスマン』、ヴィヴァルディ」です。

HAPON Morning Loungeは、毎週月曜日の朝、シェアオフィスのHAPON新宿とNPOみんなのことばがお届けしています。
新宿近郊の方、乗り換えで使っているよ!という方、月曜日はちょっと早起きをして、心にゆとりのある1週間のスタートをHAPON新宿でお過ごしください。

▼24日(月)のBGMの解説は、こちらをご覧ください。

ヴィヴァルディ『調和の霊感』

『四季』でおなじみ18世紀バロック音楽を代表する大作曲家・ヴィヴァルディ。
ヴァイオリン奏者、教師、そしてカトリックの司祭という様々な顔を持つ彼は、バロック期の音楽界を手玉にとって大活躍した、まさに敏腕『ビジネスマン』ある。頭髪が赤かったことから『赤毛の司祭』なる異名を持ち、その半生は未だ多くの謎に満ちている。 カトリックの聖職者でありながら音楽ビジネスで生計を立て 生涯を通して膨大な作品と名声を築いた手腕とバランス感覚は敏腕の名にふさわしい。

彼の作品を写譜している人に、「あなたが楽譜を写している間に、新作を作ってみせましょう」と豪語し、なんとその場で本当に1曲書き上げてしまったというエピソードがそれを物語っている。さらに彼は自分の楽譜を売る際、その作品が正確に弾けるよう自身のレッスンプランを提案し ヴァイオリンを習わせ顧客から確実に収益を上げるシステムを作り上げていたというから驚きだ。

そんな売り込み上手・商売上手なヴィヴァルディの名作『調和の霊感』はシンプルな作風の中に お得意の『ゼクエンツ』と呼ばれる和音進行のスパイスが絶妙に散りばめられている。 1曲目は名刺代わり、2曲で納得、3曲聴けばもう奴の虜になっている・・! 『ビジネスマン』ヴィヴァルディの巧妙な話術と仕掛は、現代人の心だって鷲づかみにしてしまうはずだ。

NPOみんなのことば アートマネージャー
ヨコミゾヒロユキ

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