実は苦労人?! 「天才クリエイター」モーツァルトの光と闇

モーツァルト

7月1日(月)のHAPON Morning Lounge、BGMテーマは「実は苦労人?! 『天才クリエイター』モーツァルトの光と闇」です。

HAPON Morning Loungeは、毎週月曜日の朝、シェアオフィスのHAPON新宿とNPOみんなのことばがお届けしています。
新宿近郊の方、乗り換えで使っているよ!という方、月曜日はちょっと早起きをして、7月のスタートをHAPON新宿からお過ごしください。

▼1日(月)のBGMの解説は、こちらをご覧ください。

モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」

言わずとしれたクラシック音楽史上最大の巨人、アマデウス・モーツァルト。この世界一有名な音楽家を一言で称するならば、18世紀後半のヨーロッパで人気と名声を欲しいままにした『天才クリエイター』。作曲家としてだけではなく、ピアニスト、カリスマピアノ教師としてもマルチに名声を獲得していた彼は、当然のことながらかなりの高額所得者であったと言われている。

だが天才故に躁鬱が激しく、ときに感情的で仕事上の衝突も少なくなかったという説もある。また私生活では晩年、放蕩や妻の重病が祟って借金苦に陥ったとも言われ知人に借金を無心した手紙や借用書が今も残されている。『天才』として無二の存在であるが故、人間としても規格外の存在であった故に苦労が絶えなかったのだろうか。

そんな彼の『天才クリエイター』ぶりを遺憾なくいまに伝えている作品が、交響曲第36番「リンツ」である。1783年、オーストリアのリンツに滞在した際の予約演奏会で、手持ちの曲がないからと現地で書き上げた作品である。何とこの作品、4日間で書き上げてしまったと言うから驚きだ!

『天才』はいつの時代も規格外で、常識と感性という光と闇の狭間で苦悩するものなのかもしれない。しかし、少なくともインテリジェンスに溢れるこの傑作の数々が、現代を生きる我々に希望とエネルギーをもたらしてくれることにもはや疑いの余地はないのである。

さあ、能書きは終りだ。ただただ『天才』のひらめきとファンタジーに心行くまで身を委ねようではないか。

NPOみんなのことば アートマネージャー
ヨコミゾヒロユキ

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