「本物に勝る出会い無し!」

子どもの様子

こんにちは!渡邊です。

「本物に勝る出会い無し」
これは、ある幼稚園の園長先生の言葉です。

人間の感性は、なんと6歳までに80%以上発達するという研究結果が出ています。活動を通して、長く幼児教育に携わっている先生たちとお話させていただいて思うのは、感性とは、つまりは「心の豊かさ」だということ。その後、子どもたちが人生を歩んでいくにあたっての土台のようなイメージでしょうか?

では、「心の豊かさ」って、どんな時に育まれるのでしょう。

先日、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんがコメントしている記事を読みました。いわゆる「早期教育」と呼ばれる、幼いころから楽器を習ったり、語学を習得したり…というものではなく、心の豊かさは「原体験」から得ることができるとか。

尾木ママによると「子どもの成長・発達において将来、人間的にも学力的にも伸びていくための基礎・基本、土台となるのが原体験が内包する教育力」だといい、キャンプに行くことによって火や石、土、水、木、草、動物などの自然との体験、暗闇や飢え、渇きなどの「ゼロ体験」を通じて探求心や感性を高め子どもたち自身の豊かな人格を形成していくという。
尾木ママ、親子で行くキャンプの有益性を語る|リセマム

この記事での「原体験」はキャンプですが、その他にも例えば、生き物を飼ったり、料理をしたり…と意外と身近でできるものもあります。五感を使った様々な「体験」は、どこでするか、誰とするか、それによっても、子どもの得るものは大きく変わります。

さて、私たちが届けている「みんなのコンサート」の話。
これは、「生演奏を聴く」という原体験です。

スピーカーからではなく、楽器のハーモニーで目の前で奏でられる音楽を聴く。楽器の振動が空気に伝わり、その空気の振動を肌で感じる。床を触るとブーンと震えている。弦楽器の弦もブーンと震えている。音楽家の呼吸に合わせて、知らず知らず一緒に呼吸をしている。一緒に聴いている友達、先生たち、お母さんたちと一緒に音楽を奏でてひとつになる。

この「原体験」によって、普段接している先生たちが驚くほど、子どもたちは新たな表情を見せます。予想外の大きなボリュームに、最初は反射的に耳をふさぐ子どももいます。「ビックリ」「すごい!」といった感情が言葉にならなくて、顔を真っ赤にして手をたたきながら笑い出す子どももいます。「本物」つまり「原体験」の力を毎回感じます。

今年も1人でも多くの子どもたちへ届けられるよう、幼稚園や保育園など、子どもたちの「いつもの場所」にうかがいます。

また、今年は、親子で参加できる機会を増やすため、誰もが参加できるイベントも開催したいと考えています!詳しく決まりましたら、こちらのサイトでもお知らせします。

参加型クラシックプログラムについて詳しく知りたい方は
幼稚園・保育園・親子イベントにコンサートを呼びたい方は

みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。

あなたのご寄付・ご支援によって、もっと多くの子どもに音楽が届きます

お問い合わせは

NPO法人みんなのことば
電話:03-3770-4266(平日10:00~18:00)

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