「生の音」の持つ不思議
先日7月9日は、世田谷区ふじみ保育園でのコンサートでした。
昨年のコンサートを憶えている子も多く、朝から「今日はコンサート」と楽しみにしている声が多かったそうです。確かに、「待ってました!!」と言わんばかりの期待いっぱいの顔で迎えてくれました。
昨年は、フルートもチェロも知らなかった子どもたち。今回は我さきにと、楽器の名前を答えてくれました。
コンサートが初めての小さな子どもたちは、最初チェロの大きさや知らないおにいさん、おねえさんたちの雰囲気に圧倒されてびっくり、泣き出す子もいました。そして演奏が始まると、もっと驚くかと思いますが…なんと、ピタッと泣き止み、じっと耳をかたむけて、そのうち音楽に合わせて体が動き出すのです。
実は、これは他の園でもだいたい共通で、赤ちゃんも1~2歳児も、もちろん年長さんまで、みんなぴたっと自分の声を出すのをやめて、音に聴き入ります。特に赤ちゃんにとっては、近い距離で楽器から奏でられるハーモニーの振動が、「心地良い」を超えて「快適」なのでしょう。すやすやと眠り始める赤ちゃんも少なくありません。
以前に、ある保育園の先生から、「子どもたちのほうが本物を知っているのかもしれませんね」と感想をいただいたことがあるのですが、まさに、「生の音」の持つ不思議な力を、誰よりも感じ、味わい、楽しめるのが子どもたちなのかもしれません。
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