音楽の力!映画「奇跡のシンフォニー」

こんにちは!インターンの田野倉です。
今回で、4回目となりました、 「音楽の力」を伝える映画をお届けします。
本日おすすめする映画は、カーステン・シェリダン監督の「奇跡のシンフォニー」です。

「チャーリーとチョコレート工場」でチャーリー役を演じ、 天才子役として話題となったフレディー・ハイモアが、主役のエヴァンを演じています。

孤児の少年エヴァンは、いじめの絶えない窮屈な孤児院を抜け出し、 本当の両親を探す旅に出ます。 一方、実の両親であるチェリストのライラとロックミュージシャンを目指すルイスは、 ライラの父親によって、仲を引き裂かれ離ればなれになっていました。 エヴァンは旅の途中で出会った教会の牧師に才能を見出され、 音楽院に通うようになります。 そして、エヴァンは自分で作った曲を、野外コンサートで指揮することになります。 偶然近くに居合わせていたライラとルイスは、 その音楽に吸い寄せられ、そこで奇跡の再会を果たします。 エヴァンが生まれてから、1度も会うことなく、ばらばらに暮らし続けていた3人でしたが、 彼らは音楽によってつながっていたのでした。

エヴァンの作る曲には、型にとらわれない自由さがあります。
大人になると、それまで学んできた知識のせいで、 型にはまった考え方をしてしまうこともありますが、 子どもは、自分の想像力だけをたよりにします。 エヴァンは映画の中で、さまざまな大人に出会いますが、 エヴァンの想像力を生かそうとする大人たちとの出会いによって作曲をはじめ、 その結果両親に出会うことができました。

現実の世界でも、子どもたちの想像力を生かすのは大人の責任なのではないでしょうか。
子どもの想像力に理解のある大人が1人でも増えて、 そんな大人に出会える子どもが1人でも増えれば、 この映画のように現実でも幸せが増えるのではないかと思いました。

私の好きなシーンは 孤児院を抜け出して都会へやってきたとき、 チャイムの音・地下鉄の音・パトカーのサイレン・犬の鳴き声などの都会の喧騒にエヴァンが心を躍らせる場面です。今まで、田舎の静かな孤児院で暮らしていたエヴァンにとっては、 都会のどんな音でも音楽に聞こえるのです。 エヴァンに限らず、子どもたちは毎日のように新しい音と出会っているのではないでしょうか。

この映画を見て、いつもは聞き流している一つひとつの音に耳をすましてみてはいかがでしょうか。
毎日がはじめてだらけだった子どものころの気分に戻ってみると、 新しい発見・新しい楽しみに出会えるかもしれませんよ!

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