音楽の力!映画「ブラス!」

こんにちは!インターンの田野倉です。
突然ですが、みなさんは普段、ブラスバンドの演奏を聴くことはありますか?

「オーケストラの演奏は聴くけれど、ブラスバンドは…。」 という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな方にお勧めしたい映画があります。 今回ご紹介するイギリス映画、「ブラス!」です。

舞台は炭坑で栄えた町なのですが、 国家の政策によって、閉鎖されるかされないかの瀬戸際に立たされています。 そんな状況の中、坑夫たちによって結成されている歴史のあるブラスバンドも、 資金不足の問題などから、解散の危機に立たされてしまいます。

「人生には音楽よりも大切なものがある。」 と、職を失うかもしれないメンバーたちは、バンドを辞めようとし、 バンドを存続させたい指揮者ダニーと対立をしてしまいます。 その最中、病に犯されていたダニーは、ついに倒れてしまいます。 炭坑の閉鎖も決まり、坑夫たちは絶望的な気持ちになってしまいます。

しかし、そんな彼らを救ったのは、音楽でした。
確かに、町のブラスバンドは利益を生み出すことは出来ませんし、 彼らの失業をどうすることもできません。 けれど、ブラスバンドで、ダニーのために1つになって演奏することで、 お金や仕事よりも大切なものを取り戻します。

この映画では、オーケストラではなかなか見ることのできない、 ブラスバンドならではの楽器が登場します。 例えば、アルト・ホルンという楽器はご存じでしょうか。 外見はテューバを手ごろなサイズにしたような楽器で、 ホルンのようなやわらかい音色を出します。 その他に、フリューゲル・ホルンやユーフォニアムなど、 オーケストラではお目にかかれないような楽器が登場します。

監督はマーク・ハーマン、 ダニーを演じるのは、「インセプション」や「ジュラシック・パーク」などのハリウッドの大作から、 「ナイロビの蜂」のような重厚な人間ドラマまで、 幅広く出演したピート・ポスルウェイト、 また、「スターウォーズ」シリーズでおなじみのユアンマクレガーも出演しています。

映画の中では、「ボギー大佐」「フロレンティナマーチ」などの行進曲が流れます。 映画の1番最初に、勇ましい坑夫たちが仕事をしているシーンがあるのですが、 その様子が、力強い行進曲とマッチしていて、 最初の場面で映画の世界に引き込まれます。

「普段、オーケストラの演奏は聴くけど、ブラスバンドは…。」 という方も、この映画をきっかけにブラスバンドの世界にも 興味を持ってみませんか?

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