アートを通して子どもたちを支援「Dream Up」(BNPパリバ財団様主催) 2018度の取り組み/「Dream Up」(東京都武蔵村山市・江東区)

アートで子どもを支援するプロジェクト「Dream Up」。2018年度のプロジェクトがすべて終了しました!
今年度は村山特別支援学校と城東特別支援学校の子どもたちと3回にわたるワークショップを積み重ね、各校内で発表会を行いました。

村山特別支援学校では高等部の「3年生を送る会」でお祝いの演奏を届けました。
高等部に通う14名の生徒さんたちはこの日までにおねえさん・おにいさんのサポートのもと、一緒に「『カルメン』より闘牛士の歌」の合奏練習に取り組んできました。

▼村山特別支援学校、第1回目のワークショップの様子はこちら

はじめておねえさん・おにいさんの「闘牛士の歌」を聴いた日から、沸き起こるイメージをしっかりこころとからだに入れ込んで、普段の授業では先生方のご指導と、みんなのことばのおねえさん・おにいさんたちとの練習をみっちり重ねていくたび全員の気持ちがひとつに、そして音楽もまとまっていくのがはっきりと感じられました。

本番当日のリハーサルではとても緊張して、不安そうな表情を浮かべる生徒さんも。キーボードの連弾、シンバルや太鼓、木琴などの打楽器、ギター・・・それぞれ楽器を手にしたとき、なつきおねえさんは”自信をもって演奏してね”とみんなに声を掛けながらまわります。

いざ本番。3年生の皆さんの視線を受けて、ますます緊張気味な生徒さんもいましたが、先生の指揮に合わせて、隣でサポートする先生方とおねえさん・おにいさんと一緒に、想いに満ちた大合奏をお届けすることができました。ほどよく緊張を保てたことで、みんなが強い気持ちで、本気の演奏を奏でられたのですね。

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江東区の城東特別支援学校では、小学部3年の児童の皆さんと「ラデツキー行進曲」と「世界中の子どもたちが」を、中学部2年の生徒の皆さんとは一緒にベートーベンの”第九”から「歓びのうた」の練習に取り組んできました。

小学部の皆さんは「6年生を送る会」で卒業する皆さんにお祝いです。
おねえさん・おにいさんの「ラデツキー行進曲」と一緒に、子どもたちは打楽器や小物楽器で参加。リズムやタイミングはもちろん、場面にあわせて音の表情もつけて、オーケストラさながら演奏はばっちり決まりました!
皆さんのこころもからだもひとつになったところで「世界中の子どもたちが」を合唱。おねえさん・おにいさんの楽器演奏にのせて、豊かな歌声が体育館に、そして6年生の皆さんのこころにも響き渡ったことでしょう。

中学部の皆さんは鍵盤ハーモニカやミュージックベルで「歓びのうた」の大合奏。普段の授業から長らく取り組んできた大曲を、ついに披露するときがやってきました。
おねえさん・おにいさんの四重奏と一緒に鍵盤ハーモニカやミュージックベル、打楽器隊でオーケストラさながらの迫力ある演奏を聴かせてくれました!

ひとつひとつの音を丁寧に、そして音楽全体の流れもしっかり意識したうえで、音楽の流れに乗って響きをつくりあげました。
広い体育館のステージ上に整列した皆さんの姿が凛々しく、聴きに来てくださった保護者の方、先生方、学校関係者の方々からも拍手喝采。

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どちらの学校でもアーティストと児童生徒の皆さんが一緒に築いてきた気持ちをより一層深めて本番にのぞみ、発表を成功に導くことができ、聴いてくださった皆さんにも喜んでいただけました。

アートを通じて子どもたちを支援する「Dream Up」プロジェクトを通じて、私たちみんなのことばのアーティスト、メンバーにもたくさんの気付きがありました。

私たちみんなのことばでは、”音楽”のちからで私たちにしかできない/私たちだからこそ、子どもたちに本来備わっている力強い発想力や行動力を引き出すことができるのだと改めて感じられました。

名残惜しくも、それぞれの学校児童生徒の皆さんとは笑顔でお別れをして学校をあとにしました。
両校へは来年度も伺い、一緒に「Dream Up」プロジェクトを続けていきますので、よろしくお願いいたします。

村山特別支援学校の皆さん、城東特別支援学校の皆さん、ありがとうございました!

▼「Dream Up」についてはこちらをご覧ください。

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